その日は2006年2月17日の金曜日だった。
飲み会が終わった後で酔い覚ましに広島の商店街をプラプラと歩いていると何組かのストリートミュージシャンを見かけた。
そのなかでひとりアンプも使ってないのにデタラメな声量で歌っていた小さな女の子が森恵さん。
歌い終わったところで今の歌をもう一度聴かせて欲しいとお願いしたのが初めての会話。
そのときの曲が「鍵」で今でも一番好きな曲です。
実は前日が誕生日だったこと前年の12月にインディーズでデビューしていることなんかを聞き出し他にも何曲か聴かせてもらいました。
ところでCDは持ってきてないのと聞くと実は次の日にライブがあり会場で販売するとのこと。
その日は行けたら行くよと言って帰ったのだけど心の中では行くと決めてました。
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今年の5月に撮影 |
翌日のライブはテーブルのあるライブハウスで観客の4割くらいが身内らしき人(親戚や近所のお父さんお母さん?)で埋まっていた。
同じライブハウスでは何度かライブをやっているのだが回を重ねるごとに身内の割合が少なくなりテーブルを片付けて椅子を置くようになりと成長の様が見られて今にして思うと貴重なライブだったのだな。
この頃の森恵さんはPAを使ったライブに馴れておらずストリートライブのままの歌い方をしていた。
小さなライブハウスではボーカルの音量を絞りまくって曲が一番盛り上がるところで生声の方がスピーカーを通した声よりを大きくなることもしばしばでした。(マイクに馴れていないので口とマイクの軸がずれてしまうのも原因だったかも)
東京で活動するようになってからはストリートでもポータブルなPAを使うようになって歌い方もPAに最適化されていったようです。
以前にも載せたアンプラグドで歌う森恵さん